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兄弟が相続人になるには

query_builder 2021/11/05
コラム
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故人の相続人に兄弟が該当するケースは稀です。
今回は兄弟姉妹がなぜ相続人になりにくいのか、また相続人になるケースについてお話します。

▼兄弟が相続人になりにくい理由
相続人で一番に該当するのは配偶者となりますが、その他の相続人には優先順位があります。
一番目が直系卑属と呼ばれる子供、二番目が直系尊属と呼ばれる父母、三番目が傍系血族と呼ばれる兄弟姉妹の順番となります。
つまり兄弟姉妹は順番的には最後になる為、遺産相続で相続人になれる可能性は低いといえます。

▼傍系血族が最後の理由
傍系血族である兄弟姉妹が相続人として順位が低いのには理由があります。
まず、兄弟姉妹であれば生計が別であると考えられます。
亡くなった方の配偶者や子供であれば、生活に支障が出る可能性があります。

さらに父母に対しても、介護であったり、生活の支えになっている事が考えられます。
しかし兄弟姉妹だと、それぞれ生計を立てられていると考えられ、遺産を相続される必要性としては低いと考えられます。
また、兄弟姉妹がすでに亡くなっている場合、その妻もしくは子供(甥や姪)にその権利が行くため、遠い血縁関係の人が相続されるという事になってしまうのも理由のひとつでしょう。

▼傍系血族が相続される条件
相続される優先順位の一番目が直系卑属の子供となりますが、その子供が亡くなっている場合、その権利は孫に引き継がれます。
二番目の直系尊属である父母も同じ様に、父母が亡くなっている場合、祖父母に権利が行きます。
つまり故人に配偶者がおらず、直系卑属も直系尊属もいない場合、もしくは配偶者だけしか居ない場合であれば、傍系血族である兄弟姉妹が相続人となります。

▼まとめ
兄弟姉妹が相続人になるには、少しハードルが高く、遺留分の権利もありません。
他の相続人が権利を放棄するなどの場合でないと難しいといえるでしょう。
相続でトラブルを起こしたくないとお考えの方は、一度当事務所へご相談ください。

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